- お母さんへ
-
いつも、本当は言いたい言葉がある。伝えたい言葉がある。それは、「ありがとう、お母さん。」お母さん、私を産んだ時、どんな気持ちだったの。私は、どんな顔で、どんな泣き声で産まれてきたの。きっと、うれしい気持ちで産まれてきたんだよね。それからの11年間感謝の気持ちでいっぱいです。かぜをひいた時は、いつもそばにいてくれたよね。水まくらをとりかえたり、心配そうに熱をはかってくれたりしたんだよね。毎日ご飯の用意や、せんたく、あたりまえのことだけど、本当にありがとう。でも、つかれた時は、私にもたよってね。今まで、言えなかったことをこの手紙で伝えます。「ありがとう、お母さん。」
- 愛知県 11才 女子
- ご近所のおばちゃんへ
-
近所の公園やそのまわりをいつもきれいにしてくれている女性がいます。公園内の草がのびれば草取りを、ゴミが落ちていれば家からホウキとチリトリを持ってきて掃除をしています。時には遊んでいる子どもたちや母親たちに声を掛けたり。私の娘たちが小学生だった10年も前からです。すっかり行くこともなくなった公園の横を先日通りかかったら以前のままのその姿を見つけました。あの頃子どもたちが安心して公園で遊んでいたのもその女性のおかげだったのだと思います。ずいぶんと時間が経ってしまったけど、公園を守ってくださってありがとうございました。
- 愛知県 45才 女性
- お父さんへ
-
いつも家族の事を一番に考えてくれているお父さん。仕事が休みの時はお父さんがご飯を作ってくれたし、朝と夜のご飯は家族揃って、誕生日、クリスマスはみんなで過ごす、夏休みはみんなで旅行、これが家のルールみたいになってたね。あと就職して電車通勤になってから急な大雪の日、車の免許を持ってないお父さんは傘と長靴を持って徒歩で駅まで迎えに来てくれた事もあったよね。今は結婚して家を出てるけど少し顔を出さないと「元気か?○○作ったから取りに来い。」って心配して連絡をしてくれる。本当に私達家族の事が大好きなお父さん。私もそんなお父さんが世界一大好きだよ。お父さんの子供で本当に幸せです。そしていつも本当にありがとう。
- 愛知県 38才 女性
- 息子へ
-
今年で20才ですね。小学校3年生から野球に夢中になり、暇さえあれば壁打ちをしていましたね。将来の夢がプロ野球選手!その夢を応援するために、毎年夏の高校野球を見に甲子園に行く事が、我が家の家族旅行になりました。今年で10年、これからも続けて行こうと思ってます。あなたが天国に行ってしまって5年、あの日朝、いってらっしゃい!と見送ってそのまま天国に行ってしまって。大好きだよ!生まれてきてくれてありがとう!ということも伝えられず悲しいです。言葉はその時その時伝えておかないといけないと思い知らされました。私達のところに生まれてきてくれてありがとう!素敵な笑顔をありがとう!優しい言葉をかけてくれてありがとう!たくさんの思い出をありがとう!
- 岐阜県 53才 女性
- お父さんへ
-
お父さん、今では、すごく感しゃしています。お母さんが入院した時は何もわからないダメお父さんだったね。今は、なんでもできるスーパーお父さんになったね。でも、ごはんはいつも同じような物だったね。今でもお父さんがそうじやせんたくを最初できなかったことをおぼえているよ。いつもせんたくのメモを見て、でもがんばってやっているところも、いんしょうに残っているよ。今はお母さんが退院して、少しづつ回復して、そうじやせんたくをがんばっているけど、でもお父さんもがんばっているね。今でもてきぱきうごいているお父さんが大好きだよ。いつまでもがんばってね。ありがとう。
- 愛知県 12才 男子
- 駅で出会った方へ
-
私の娘がまだ上手に歩けなかった頃に、母と娘、私の3人で地下鉄を利用した時のことです。ベビーカーを押していたので、駅のホームまで行くのにエレベーターを使おうと考えていましたが、エレベーターが遠く、階段を使う事にしました。母がベビーカーを畳んで担ぎ、私が2人分の荷物と娘を抱っこして階段を下りようとした時、外国の方が、片言の日本語で「お手伝いしましょうか?」と声をかけてくださいました。突然の事で少しびっくりし、そんなに荷物も重くなかったので、「ありがとうございます」と気持ちだけ頂き、お礼をして、私達は階段を下りました。国境を越えた優しさを感じ、その方の行動に心が温かくなる出来事でした。ありがとう。
- 愛知県 24才 女性
- 昔の仕事仲間へ
-
20代前半まで、私は人に「ありがとう」という言葉を言うのが苦手でした。それまでは、「すみません」とか別の言葉で言っていました。ある日、突然その人が私に「ありがとうって言わないよね。その言葉、ひとこと言うだけで人間関係が上手くいくよ。」とアドバイスしてくれました。些細な事でも何かしてくれた人へすぐ感謝の気持ちを伝える、別の言葉ではなく「ありがとう」という言葉が大事だと気付かされました。それからは、何かしてくれたらすぐ感謝のありがとうが言えるようになり、人からも沢山言われるようになって人間関係に悩んでいた私は救われました。さほど仲良くしていた訳ではない私に、素敵なアドバイスをくれたその人を、その時を10年以上経った今でも忘れません。
- 愛知県 39才 女性
- 息子へ
-
君がひとり暮らしを始めて3ケ月。会うたびに君の後姿が大きくなっていることにうれしさと安心を感じます。社会人として仕事はもとより、食事や洗たくといった暮らしでも頼れるものは自分ひとり。自立するということは、多くの苦労や制約もありますがそれを乗り越えることが大人として、また社会人としての成長の証しです。この3ケ月で回数は多くないですが君と会って話しをするたびに態度や言葉の端々に大人になってきた姿を感じます。君の後姿が大きくなるということは、逆の言い方をすれば私の後姿は小さくなっていくことです。今はそれで良いと思っています。それが親から子へのバトンタッチ。正面きって言えないけれど、君の大きくなる後姿にありがとう。
- 愛知県 56才 男性
- おじいちゃんへ
-
おじいちゃん、いつもあそびに行った時に笑ってむかえてくれてありがとう。あそびあい手もしてくれるし、この前は、二人でプールに行ったよね。流れるプール、楽しかったよ。いっつもやさしくしてくれるおじいちゃん、私、大~好きだよ。あっそうだ!!おじいちゃんのたいせつな人に「おもちゃや、かわいいお洋服を買ってくれてありがとう。」って、つたえておいてね。それから、お母さんから聞いたんだけど、おじいちゃんって心ぞうが悪いんだってね。検査を1年に1回はやるんだね。つらいけどがんばってね。元気で長生きして、これからもいっぱいあそぼうね。私が大きくなって、おじいちゃんが困っていたら、ヘルパーさん役をしてあげるからね。
- 愛知県 7才 女子
- 助けて下さった女性へ
-
雨の日に警報器が鳴り出したので急いで渡ろうとして、すべって自転車の車輪が線路にはまり、転んでしまいました。私の傘を拾い、自転車を起こし、「おけがはありませんか。」と優しく、気づかって下さったあなた。助けて下さって、ありがとうございました。痛くて、お礼を言う事も、名前を聞く事も出来ず、後日似た人に声をかけましたが、みつかりませんでした。電車にひかれていたかもしれない。救われた。大切な生命です。生まれかわったと思って、何か一つでも、他人に役立てるように笑顔で、生かされている事に感謝して、自分も周囲も大切にして生きていきます。本当にありがとうございました。
- 愛知県 54才 女性