- 妻へ
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もう結婚して30年以上になるね。二人の子供たちも無事社会人となり、ほっと一息だね。やや「思いやり」の足りない夫だと思われていたかもしれないな。でも、ずっと連れ添ってきてくれて、ありがとう・・・。本当にありがとう・・・。君は小さな体で、大病も患ったのに、一所懸命、僕を支え、子供を育て、家庭を守ってきてくれたね。本当に感謝、感謝だ。もう、私たち二人にはあまり時間が残されていないかもしれないけれど、今度は僕が君を支えていく番なのかな。今度は、少しゆっくり歩こうか・・・。いつも僕が我先に歩いていたものね。これからは君の歩調に合わせるつもりだ。ゆっくり、ゆっくり大地を踏みしめて・・・。
- 北海道 59才 男性
- お母さんへ
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私が10か月間入院していた時、大雪の日も台風の日も1日も欠かさず会いに来てくれてありがとう。車で片道1時間の道のり、きっと大変だったはずです。それなのにベッドの上から動けない自分が情けなくて恥ずかしくなり、「もう来なくていい!」と八つ当たりしたこともありました。ひどいこと言ってしまってごめんなさい。本当は来てくれることを心待ちにしていました。お風呂が大好きなのに入浴することができない私を気遣って、お水のいらないシャンプーで髪を洗ってくれたり、きれいに髪をとかしてくれたり、いつも私の気持ちを一番よく分かってくれていました。今私が笑っていられるのはお母さんのおかげです。本当にありがとう。大好きです!
- 東京都 20才 女性
- お父さんへ
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長年勤めた会社を辞めると言った時、すぐに賛成してくれたのは、父だけだった。結婚もしていないし、先行きどうするか、自分でも不安でいっぱいだった。あれから数年たち、結婚したい人がいると父に伝えた。父は、あなたの大切な人なら、僕も彼を大事にしたいとメールをくれた。そして、私の大切な人を父に会わせた。父はとても嬉しそうだった。長年、心配をかけてばかりな私だけれど、いつも私の味方になってくれた父に、心から言いたい。お父さん、ありがとう。
- 神奈川県 41才 女性
- 弟へ
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子供の頃、両親が共働きで帰りが夕方過ぎ。私が部活から帰ってくると、先に帰った弟がご飯を炊いてお味噌汁を作って、家族の帰りを待っていてくれた。ママのレシピには無かった卵の入ったお味噌汁は、今ではすっかり我が家の定番。ちょっと風邪気味でも宿題沢山ある日も毎日作ってくれてありがとう。喧嘩した日も作ってくれたね。面と向かって褒めるのは恥ずかしいけど、私と違って、我慢強くて、根気強くて、いつも感心してます。きっといいパパになるよ。楽しみにしてる。
- 愛知県 36才 女性
- 元6年2組のみんなへ
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初めて出会ったのはみんなが5年生の時。まだ先生になりたての私はドキドキして教壇に立っていました。まだまだ幼かったみんなが進級して卒業生になるまでの2年間は本当に色々なことがあったね。一緒に勉強したり遊んだり、時には怒ることもあったし泣くこともありました。私は先生としてみんなを引っ張ることはできなかったけど、みんなと一緒に成長することはできたと思っています。卒業してからは会うことができなかったけれど、私の結婚をどこからか聞いて、みんなで寄せ書きを贈ってくれたね。中学校もバラバラなのにどうやって全員のメッセージを集められたのか、驚きです。クラスメート1人も欠けていなかったよ。ありがとう。いつか大人になったみんなに会えるといいな。
- 神奈川県 30才 女性
- 母へ
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手が不自由な私を甘やかさず、普通の子のようになんでも挑戦させてくれてありがとう。お陰で自分なりに工夫してなんでも挑戦しているので、スポーツやお料理、子育ても楽しめています。厳しさも母の愛だったと大人になってわかるようになりました。
- 愛知県 37才 女性
- 天国の父へ
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幼いころ、スクーターに乗せてくれた父。車にも、飛行機にも乗せてくれましたね。悪戯をしてお尻をぶたれたこともあったけど、愛情いっぱい育ててくれてありがとう。いつもあなたは「家族を大事にしなさい。」といいましたね。分け合って食べると、おいしくなるんだよとふるまってくれた父。戦争のこと、平和のありがたさを語ってくれてありがとう。自分を大切にしなさい、おれのことはもう心配しなくていいと、91才の誕生日を迎えた父。みんなに「ありがとう」といって、静かにひとりで天国へ旅立ったあなた。あなたのように最後まで凛として生きたい。心の中で永遠に生き続ける父に感謝!
- 愛知県 61才 女性
- 家族へ
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最近仕事の帰りがめっきり遅くなってしまった。お風呂に入れたり、一緒にご飯食べたり出来ないから、こども達に一緒にいられなくてごめんねと思っていた。共働きの妻に家事の手伝い出来なくてごめんと思っていた。休日一緒にいる時に気が付いた。家族と一緒にいられなくて辛かったのは自分だった。家族の存在を支えにしてたのは自分だった。みんなと一緒にいると自然と笑顔になる。仕事で辛い時、みんなの笑顔を思い出すと頑張れるよ。いつもみんな笑顔でいてくれてありがとう。パパを笑顔にしてくれてありがとう。パパ頑張る。
- 愛知県 32才 男性
- 息子へ
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五千人に一人という難病をもった息子が産まれて来て今年で四年。一時は命の危険があったなんてまったく感じさせないくらい元気です。でも手術の後遺症で、少し不便な思いをさせてしまっています。友達にからかわれたらどうしようと思っていたのですが、息子はみんなとの違いをあまり気にせず、「みんな違ってみんないいでしょ、ママ。」とあっけらかんと言っていました。もともと人の目ばかり気にしていた私ですが、その言葉で世間体はまったく気にすることがなくなりました。息子が私の子どもとして産まれて来てくれたおかげで、私は人間として、何倍も成長させてもらっています。ママを選んで産まれて来てくれてありがとう。
- 福岡県 31才 女性
- おばあちゃんへ
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こどもの頃、夏になると毎年おばあちゃんから届く浴衣が楽しみでした。年長の夏祭り。みんながピンクや赤の浴衣を着ている中、おばあちゃんが作ってくれた紺色の浴衣を着て舞台に立っているとき、大人っぽくて背伸びをしているようで、とてもうれしかったのを覚えています。今、二人の娘の浴衣を縫っています。おばあちゃんのように上手くは作れませんが、出来上がっていく浴衣を楽しみに待つ娘たちの顔はキラキラしています。娘たちを思い浴衣を縫う時間が幸せであふれています。おばあちゃんもきっとこんな気持ちで浴衣を作ってくれたのかなと思うと、もっと幸せな気分になります。私が毎年おばあちゃんから浴衣が届くのを楽しみにしていたように、娘たちにも浴衣が素敵な思い出になりますように。おばあちゃん、ありがとう。
- 愛知県 32才 女性